るみたん こと 如月 雫雪

パステル画を描いています☆
2004年に画材パステルと出会い、パステルのふんわりとした質感 、優しい色合いなどの魅力に惹かれました。
人物を描くことが多いのですが、「洋」「和」のどちらも好きです。
人肌を描く時は、まるでお化粧をするが如き、至福の時です☆

そして絵から物語性を感じていただけるような作品を、今後も目指し 精進していきたいと思っています。

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断片的に記憶が…

 断片的にシーンが浮かびだされる。 「救急車を早く!」誰かが叫んでいる。   救急車の搬送で着いたところは大病院の救急処置室… 「愛莉! 愛莉!」  母が叫んでいる。  母からの連絡で職場から駆けつけた夫の洸は、  愛莉の手を握り締めて「愛莉ー愛莉ー」と呼び続けている。 「手を尽くしましたが、母子共に助けることが出来ませんでした…」  医者のその言葉に母は泣き崩れた… 「赤ちゃんを宿していたんだね…」  そう言って愛莉の手を握り締めている洸の手に、手を重ねて  号泣する母であった。  洸は「ウソだ! こんなに温かいのに…」そう言って涙を堪えていた。 「愛莉ー目を覚まして! 俺を一人にしないでくれー」  結婚してまだ一年も経たないというのに…  不幸が起きてしまったのであった。  愛莉のお腹には赤ちゃんが宿っていた。  妊娠4か月であった。   あの日…  母と買い物に出かけたショッピングモールの二階。  愛莉は、人込みで息苦しくなり、母に「少し外の空気を吸ってくるね」と言って外に出た。  毎月のモノが来ていないので、もしかしたら赤ちゃんが出来たのかな?  病院に行ってみなくては…と  柵に手を掛け、ぼんやりと思っていた。  その時である。  碧に輝く閃光が愛莉の身体をすり抜けた!  一瞬にして気が遠くなり、その場に倒れる。  気が遠くなる時に聴こえたのが「救急車を早く!」と  誰かが叫んでいる声であった。   その後は病院らしきところであった。 「愛莉! 愛莉!」と呼ぶ声は  実の母と母擬きの声がリンクして響いていた。  意識が戻ったのは、母擬きが居る方の場所であった。  意図してここにワープさせられたようだ。 (母擬きや医者擬き、あの男たちは私をどうする気なのだろうか?)  愛莉は恐怖を感じた。  そしてハッとする! (赤ちゃん…私は妊娠していた筈…) (さっきの下腹部の痛みは? 青い筋は…)