『記憶の欠片』

記憶を遡る

結構 昔のことまで 憶えている

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遠い夏…

三つ上の兄と 父方の実家にいた

私は まだオムツをしている

白地にピンクと水色の 水玉模様のサマードレス

お気に入りだった


いつ来ても 沢山の人がいた

お嫁さんが 苺シロップのかき氷を作ってくれた

大きな縁側で 兄と二人並んで座り かき氷をほおばる

なんておいしいのだろう

頬が 一気に冷たくなった


広い庭に 生い茂る木々 セミの鳴き声

木漏れ日が ダイヤモンドのように輝いていた…


詩…如月雫雪

写真…如月雫雪

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詩画集

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